うらたびは、「うらたびの見方」をご覧になると、より楽しめます。
千葉県銚子市
太平洋に面し、利根川と接している銚子市は、三方を水域に囲まれてる漁師町。関東の最も東端に位置し、元旦には全国で最も早い初日の出を見る観光客で賑わいます。
黒潮と親潮が交じり合う好漁場の沖合を持つ為、全国各地から入船があり、水揚げ量全国1位を誇る水産都市として発展。新鮮な魚介類に舌鼓を打てる飲食店も少なくありません。
また、大手醤油メーカーのヤマサ醤油とヒゲタ醤油も工場を構え、醤油の町としての一面も。
水産都市としてイワシやサバを使った名物料理も数多く、特にブランド鯖を使った鯖寿司は有名です。意外と農業も強い銚子市。生産量全国1位のキャベツを始め、様々な野菜も楽しむことができます。
観光では、初日の出の犬吠埼灯台が有名。赤字脱却に奮闘するレトロなローカル鉄道、銚子電鉄に乗ることも、旅の楽しみのひとつとなっています。
今回のたびは、1泊2日。4部構成の記事でお送りいたします!
この記事は第3回目、こんなことが分かります!
①銚子でサバを食べつくすなら虎半がおすすめ
・銚子セレクト市場の醤油ソフトについて
・利根川の迫力!河岸公園について
・廣半のサバ尽くしメニューについて
②大浴場付きホテルルートイン銚子駅西
・ホテルルートイン銚子駅西について
・赤字脱却⁉銚子電鉄について
・銚子電鉄仲ノ町駅について
③銚子観音の観光と七兵衛でのランチはセットで←今回ここ!
・銚子の雄大なキャベツ畑について
・銚子観音について
・七兵衛のサバ寿司について
④超空いてる穴場ちょぼくり神社が楽しすぎた
・穴場観光地ちょぼくり神社について
・犬吠観光について
・新鮮な魚介類ならココ!香海について
今回のたびの目的は、様々な面白いアイディアで赤字脱却を模索する銚子電鉄を応援すること。
前回、突如始まった「全駅制覇するまで帰れまテン」で、銚子電鉄の全駅を巡ることになったジャパトラ。しかし、1時間に1本しか電車が来ないローカル路線だからもう大変。はたして帰りの特急しおさいに間に合うのでしょうか・・・。
全駅制覇するまで帰れまテン!part2
2022.12.11
全部で10駅ある銚子電鉄の駅を全制覇するこの企画。仲ノ町駅で急に思いついたので、1駅目は仲ノ町駅でしたw
仲ノ町駅を10:22に出発する下り列車に乗り込み、次の駅へと向かいます。
キャベツ畑が広がる君ヶ浜駅
10:37、君ヶ浜駅に到着しました。
終点の外川駅の直前の駅で途中下車すれば、折り返しの上り電車に比較的早く乗れると予想したのです。
ほんと、ボクって頭がいい!!!
めちゃくちゃ年季の入った看板がお出迎えです。
君ヶ浜駅のネーミングライツは「ロズウェル」です。
UFOでも出るんかいっ!!w
君ヶ浜駅のネーミングライツを獲得した会社は、IT関連会社の株式会社MIST solution(ミストソリューション)。社名と全く関係が無い単語をネーミングライツに選ぶあたり、本当に純粋な気持ちで銚子電鉄を応援したいだけなんでしょうね。
ボクと一緒だ!
さて、上り電車まで少し時間があるので、駅周辺をプラプラしてみましょう。
ちなみに君ヶ浜駅の入り口はこんなです。3本の柱になにか意味があるのかと思って調べてみると、
なんと、なななんと!
ローマ風の白亜のアーチがかかっていたけれども、老朽化で柱のみを残して撤去したんだってw
金が無いってつらいw
君ヶ浜駅周辺は、どの道を歩いても、目に飛び込む景色はキャベツ畑です。キャベツ畑以外ありませんw
実は、銚子はキャベツの生産量全国1位なんですって。
キャベツと戯れていると、君ヶ浜駅10:53発の上り電車がやってきたので、乗り込みます。
関東最東端!海鹿島駅
君ヶ浜駅からわずか1駅、海鹿島駅に降り立ちました。
やはり年季の入った看板がお出迎え。
海鹿島駅のネーミングライツは「足腰元気☆緩消法」。これ、マッサージ系の会社ちゃう?
銚子電鉄も3駅目になると、「ネーミングライツの会社名を推測する」という自己流の遊びを開発してしまいますw
絶対てもみんや!と思ったけど残念。緩消法(かんしょうほう)の普及活動をおこなう一般社団法人、日本健康機構でした。
海鹿島駅は関東最東端の駅なんですって。日本最東端ちゃいますよ、関東最東端です。規模が小さいけど、めでたい事に変わりはないw
なんだかよく分からないアニメともコラボしているみたいです。はい。
さて、次の電車ですが、何十分も待たなければなりません。時間がもったいないので、歩いて隣の駅に行っちゃいましょうw
「電車に乗って」全駅制覇なんて、ひと言も言ってないしw
西海鹿島駅
海鹿島駅より歩いて西海鹿島駅へやってきました。道中はキャベツ畑ばかりだったので、写真は割愛。キャベツばっか見ても仕方ないでしょ?w
ちょっと待ってw
これ、本当に西海鹿島駅で合ってますの?ただの道にしか見えませんけどーw
早く看板で駅名を確認して安心を得たい所存にございまする。
えーーーー、ここ、本当に西海鹿島駅ですの?w
年季が入ってるってレベルちゃうやん。もはや看板の意味を成していないやんw
ネーミングライツを見て一安心。確かにここは西海鹿島駅でしたw
西海鹿島駅のネーミングライツは「見えないことで、未来を拓く アシザワ・ファインテック株式会社」でございます。
せっかく会社名を予想するというゲームを考えたのに…。
創業120年を越える微粒子技術の会社なんですって。
この駅でも電車が来るまでだいぶ待つので、またひとつ隣の駅まで歩いて行きましょう。
途中、下り電車と遭遇。キャベツ畑と銚子電鉄のコラボ、ものすごくいい写真が撮れました。
珍しいタブレット交換の笠上黒生駅
西海鹿島駅からひと駅歩いて、笠上黒生駅へやってまいりました!
笠上黒生駅のネーミングライツは「髪毛黒生」ですw
絶対スカルプケア系の会社だよね?なんて邪推したけど、ビンゴ!株式会社メソケアプラスという会社でした。
そして、髪の毛が生える=「発毛」ということで、犬吠埼で初日の出を見た後は、笠上黒生駅に「発毛で(はつもうで)」する人もいるのだとか。ほんまかいな!w
文化祭ノリの立派な待ち合いもありました。
銚子電鉄は単線路線なんですが、ここ笠上黒生駅は2面式ホーム。上下線の電車が笠上黒生駅ですれ違えるようになっています。タブレット交換もおこなわれます。
タブレット交換ってなんぞや?と思われたそこのあなた!このブログが「痒い所に手が届くブログ」でよかったですね。
上の写真をご覧下さい。電車に近づく駅長と電車内の運転士がそれぞれ、なにやらポーチみたいなものを持っているのが分かりますか?
これは「タブレットキャッチャー」と呼ばれるもので、中には四角や三角の凹みのついた金属がしまわれています。この金属こそがタブレットなんですね。
笠上黒生駅は銚子電鉄の路線のちょうど中央に位置する、二面式ホームの上下線がすれ違える駅。
銚子駅~笠上黒生駅間は四角のタブレット、笠上黒生駅~外川駅間は三角のタブレットを持った電車しか通行できません。
単線なので、電車同士が衝突しないように信号機の代わりをするのが、タブレットなんですね。
写真の電車は外川駅から出発する銚子行の上り電車。三角のタブレットを持って、この笠上黒生駅へやってきました。
この電車がさらに進む為には、四角のタブレットを持たなければなりません。そこで、駅長の持つ四角のタブレットと、運転士が持つ三角のタブレットを交換するわけです。
今はどんどん信号機に置き換わっていますから、このタブレット交換が見られる路線も貴重。これを見るだけでも、銚子電鉄に乗った意味があるってもんだ!
タブレット交換が終わると、いよいよこの11:55発の上り電車が発車するというので、乗り込みます。目指すは2つ先の観音駅でございます。
観音駅周辺を観光
銚子電鉄、全駅制覇するまで帰れまテンも6駅目。折り返し地点でございます。
ちょっと可愛らしい看板じゃないの!!きゃりーぱみゅぱみゅとコラボした駅なんだって!
ネーミングライツも、さぞ可愛らしい感じに仕上がっているんだろな。
めちゃくちゃ雄臭せぇw
マンションの施工会社なんやて!
観音駅から徒歩5分、飯沼観音
観音駅がなんで観音駅と言うのか?それは観音があるからなんですねw
飯沼観音は坂東三十三ケ所観音霊場二十七版札所。「銚子観音」の名で親しまれています。開基はなんと!神亀5(728)年。とても歴史のある観音様なんです。
ボクはいつも、お賽銭は500円を投げ入れます。5円とか10円とかじゃケチくさいし、お札だと賽銭箱の途中で引っかかるという不都合があるかと思い、最高額硬貨の500円に決めている所存でございます。はい。
しかし、ボクとしたことが、この日は500円硬貨を持ち合わせていないという大失態をやらかしまして。仕方がないので10円玉を野口英世で包み、投げ入れました。
銚子電鉄の弧回り手形を見せると、御守が貰えます。
飯沼観音には神社も併設されています。
「すでに2軒分のお賽銭投げたし、まぁいいか」と素通りしましたw
観音駅周辺で銚子名物を食らう
観音駅周辺ではお昼ご飯を食べたのですが、その様子は次のトピックでお送りするとして、先に食後のデザートを紹介。
銚子には、ものすごく美味しい今川焼があると聞いたので、今川焼を求めて「さのや」を探します。グーグルマップを見ても道が入り組んでいて、なかなかみつからんのよ、これが。
やっとの想いでさのやを見つけました!
やってないんかーいっ!
やってないと分かると、無性に何か食べたくなるこの心理。なんなんでしょうね。
と、ここで、たまたま通りかかった村人Aがこう言いました。
この先に、めちゃくちゃ急かされるお煎餅があるらしいよ?
お煎餅に急かされる状況って、どんなん?
はい、やってまいりました。お煎餅の柏屋さんでございます。銚子と言えば「ぬれ煎餅」が有名ですが、どうやら発祥はここ柏屋らしいのです。
毎日9:00~11:30と13:00~14:30の時間限定で、焼き立てのぬれ煎餅「ゆげせん」を1枚100円で販売しているんですね~。
そしてなんと、この「ゆげせん」、賞味期限がわずか58秒だと言うのです。つまり、焼き上がってから58秒。その間にお会計をし、店内飲食禁止なので店から出て、いよいよ食べ始めて、よく噛んで食べ終えるまで、58秒でこなさなければいけません。
ゆげせんのスケジュールはタイトなのであります。
しかし、ちょっと気になるのが、その販売方法。ゆげせんを購入する為には、パック詰めされた10枚入りの煎餅(1,000円)を購入しなければならなりません。
つまり、ゆげせん単体での購入はNGで、袋に10枚入った煎餅10枚+ゆげせん。この選択肢しかありません。
でも、旨そうやから買うてしまうやん!!
はい、購入してきました!ブログの為とは言え、写真なんか撮っている場合ではありません。
なにせ、賞味期限が58秒ですから。
もう写真を撮った段階で1分は越えていたんちゃうかー?との疑念も残りますが、醤油がガツンとくる、とても美味しい煎餅でした。
丼屋七兵衛でサバ寿司
時を少し巻き戻して、お昼ご飯。昨夜食べたサバ寿司の味が忘れられず、「また食べたい!」となりましてん。
せっかくなら昨日とは別の店行こか!ちゅうことで、やってまいりました。銚子の新鮮な魚介類が楽しめる丼屋七兵衛さんでございます。
極上サバ寿司定食
見て下さい、この綺麗なサバ寿司。シャリよりサバの方が厚みがあるって、いったいどうなってるんですか?w
サバの脂が口全体に広がって、ただ旨い!のひと言しか出てこないよ・・・。
サービスも最高
丼屋七兵衛でも、銚子電鉄の弧回り手形を見せると、小鉢が1品サービスされます。
もうね、飯沼観音で弧回り手形を見せ御守を貰い、七兵衛では小鉢を貰い、「銚子電鉄を助ける」んじゃなくて、逆に「銚子電鉄に助けられている」感がぬぐえませんw
サービスの小鉢は、赤マンボウの刺身でした。
赤マンボウってなんですの?と思ったそこのあなた!あなたも知らず知らずのうちに赤マンボウを食べているんですよw
赤マンボウはマグロの代用魚として、回転寿司などで使われています。「ねぎとろ」なんて、赤マンボウの可能性が高いですねぇ。つまりはですね、「蟹とカニカマ」みたいな関係です。知らんけどw
食事が終わると、なぜかカステラが運ばれてきましたw
七兵衛のお隣にはカステラ屋があり、そこのカステラなんだとか。気に入ったら購入もできるそうですよ!
ボクは、お土産類は銚子電鉄で買いたい!との一心から、カステラの購入は(とても美味しかったのですが)辞退しました。
ここで、この記事を読んでいる読者がこう言いました。
さっき、土産の煎餅買ってたやん!
いや、あれはですね、ゆげせんを食べる為に買ったのでノーカンですw
まだまだ全駅制覇は続きますので、お土産は最後の駅で買いますよ!でも、それはまた、別のお話し・・・。
この日、巡った場所のデータ
飯沼観音
柏屋
支払い現金のみ
丼屋七兵衛
支払い現金・PayPay
銚子観音の観光と七兵衛でのランチはセットでまとめ
- 10:22君ヶ浜駅へ君ヶ浜10:37到着
- 10:53海鹿島駅へ海鹿島10:56到着
- 11:15西海鹿島駅徒歩で到着
- 11:40笠上黒生駅徒歩で到着
- 11:55観音駅へ観音11:59到着
- 12:15飯沼観音お賽銭はたび費用外
- 12:35丼屋七兵衛極上サバ寿司定食1,980円也
- 13:20柏屋煎餅+ゆげせん1,100円也
家に帰るまでが旅行!次回も日曜日の19時をお楽しみに!
交通費…7,070円(往路…2,940円、復路…4,130円)
宿泊費…7,300円(朝食無料)
食費…13,684円(計6食)
観光費…10,714円(現地交通費、入場料など)
合計…38,768円
+おやつは300円まで
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