うらたびは、「うらたびの見方」をご覧になると、より楽しめます。
群馬県高崎市
中山道69次中4番目に規模が大きい宿場町として古くから賑わった高崎。現在では国道や高速道路、新幹線の分岐が集まり、全国有数の交通拠点都市として栄えています。
交通の利便性から、高崎に工場を置く企業も多く、工場見学も観光の見どころに。
また、高崎は全国1位のだるまの産地としても知られ、だるまの生産工場も多く存在しています。
グルメの面では、群馬県の特産であるこんにゃくを使用した料理も多く、こんにゃくゼリーなどがお土産に人気。また、小麦の産地でもあることから、「パスタのまち」と銘打って高崎パスタで街おこしがおこなわれています。
今回のたびは、2泊3日。5部構成の記事でお送りいたします!
この記事は第5回目、こんなことが分かります!
①からっ風で群馬名物もつ煮を楽しむ
・高崎駅について
・名物料理多し!からっ風について
・アパホテル高崎駅前について
②世界に3カ所!ハーゲンダッツの工場
・ガトーフェスタハラダの工場について
・ハーゲンダッツの工場について
・郷土料理おっきりこみについて
③ゼンカイジャーの街を散策してみた
・中央ぎんざ商店街について
・駄菓子屋わっかについて
・郷土料理焼きまんじゅうについて
④だるま一色の達磨寺を観光(スタバ回)
・高崎駅前プラザホテルについて
・高崎パスタについて
・達磨寺について
⑤白衣観音とこんにゃくとうどんとボク←今回ここ!
・棗の美味しいお茶について
・白衣観音について
・水沢うどんについて
今回のたびの目的は、高崎市が誇るだるまを数多く見つける事。
前回、全国からたくさんのだるまが奉納される達磨寺を参拝し、イースターエッグ探し(?)を堪能したジャパトラ。全国有数の小麦の産地で高崎パスタに舌鼓を打ち、気分も上々。
高崎最終日の今回、高崎市のシンボル白衣観音へ向かうのですが、だるまを見つけることはできるのでしょうか・・・。
140年前の蔵で営業!棗<なつめ>でお茶をいただく
2022.4.17
達磨寺のあるJR群馬八幡駅からJR高崎駅へ戻ってまいりましたー。これから高崎市のもうひとつの観光地、白衣観音へと向かうのですが、気が付けば時間は14時少し前。
無料のホテル朝食をたらふく食べたとは言え、さすがにお腹と背中がくっついちゃう時間なので、お昼ご飯を求めて駅前を彷徨います。
ところがね、狙っていたお店はことごとく臨時休業かランチ終了時間。あらま、困りましたぞ!
人もまばらな高崎市中心地でまいっちんぐ真知子先生をしていると、たまたま通りかかった村人Aがこう言いました。
この先に歴史を感じるカフェがあるみたいだよ
せっかくおすすめされたから行ってみますかね。
米穀の座敷蔵をリノベーション
区画整備された街の一角に、どーーーん!と鎮座する蔵。
この立派な座敷蔵は140年も前に建てられたもの。うん、ボク産まれてないかもね。
趣に満ちたこの座敷蔵は、区画整理の際に残し、茶屋としてリノベーションしたのだとか。
現代っ子風に言えばカフェなのですが、なんか単語を間違ている感が否めません。
このカフェもとい、茶屋の店名は「棗」。え、なんて読みますの?読み方が分からないからググることもできません。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。勇気を振り絞って棗を一人で切り盛りしている女将に尋ねてみました。
「なつめ」と読むんですよ。茶器の名前ですね。
へぇ、てことは、茶道の世界ではポピュラーな単語なのかな?
入口の重厚な観音扉も、味があっていいですね。
玉露セット
棗<なつめ>は茶屋なので、日本茶が何種類かメニューにラインナップされています。季節の和菓子も楽しめるセットもあります。
ボクは玉露のセットにしてみました。
運ばれてきた玉露をひと口。
・・・ん?
・・・んん?
ボクね、お茶は好きなので、特に冬場なんかは急須でお茶を淹れるんですね。お茶の葉を買ってくるじゃないですか?あれね、袋に「玉露入り」って書いてあるわけですよ。玉露が入っていた方が「なんだか高級そうだよね」なんて素人判断で買っちゃうわけですよ。
それをね、いつもね「あー、旨い旨い!」言いながら飲むわけですよ。
同じように玉露入りのお茶の葉を買っている全ての人に質問があります。
本当の玉露、飲んだことありますか?
ボクは今、まさしく飲んでいるので、ちょっとマウント取っちゃうもんね!
まず、最初に思ったことは「ぬるっ!」ですw
めちゃくちゃぬるいねんコレ。指で触れちゃうぐらいぬるいのよ。「お茶は熱々」といった固定概念があるもんだから、脳が混乱しちゃうんよね。
なんと、玉露は50℃~60℃に冷ましたお湯で、じっくり2分程時間をかけて蒸らすらしいのです。そうする事によって、苦み成分を抑える効果があるんだって。
うん、確かに苦味が全くないばかりか、深い甘味を感じるのよ。そしてね、アミノ酸みたいな味も。
女将さ~ん、これ、味の素入れました?って聞きたくなっちゃうぐらい旨味成分をガツンと感じるんよね。
こんなお茶、飲んだことが無い!これまで飲んできたどのお茶よりも旨い!
そして、急須に残った茶葉に再度お湯を入れて2杯目3杯目と飲んでいくと、味がコロコロ変わるのよ。玉露って何者?w
お茶なんて幼少期の頃から生活の一部だったから、まさかこんなオッサンになってからお茶に驚かされるなんて思ってもなかったよね。
お茶を楽しんだ後は、急須から茶葉を取り出し、味噌を付けて食べるんですって。これがまた旨いのよ。
なんだかお茶のポテンシャルを強く感じて、得しちゃった気分になるよね。
こんな気分を味わえるのも、ピックアップしていた飲食店がことごとく閉まっていたおかげ・・・
あ!ボク、お昼ご飯を探してたんだったw
まぁいいや。もう時間もないし、白衣観音に向かいますか!
高崎市内を見守る白衣観音
白衣観音のある観音山までバスでやってきました。
白衣観音の最寄のバス停は「白衣観音前」なのですが、「観音山頂」でバスを降りて参道を歩くことにしました。
観音山にもだるまがありました!
聖松亭の味噌おでん
時間は15時半。さすがにお腹が空きすぎなので、晩ご飯までの繋ぎで聖松亭さんに寄り道。ここでは、群馬県の代名詞と言っても過言ではないこんにゃくを使った味噌おでんがいただけます。
うわー、めっちゃ旨そう!!そうそう、このジャンキーな甘い味噌ダレとこんにゃくって、合うんよねぇ。
白衣観音は世界最大?
小腹が満たされたボクは、いよいよ白衣観音へ。標高190メートルの地点にあるためか、少し肌寒い。恐らく高崎市街地と比べて5℃ぐらい気温低いんちゃう?知らんけど。
敷地内には井上保三郎の像が建てられていました。井上保三郎って誰なん?などと思っていると、うんちく大好き村人Bが現れてこういいました。
井上保三郎は、生涯を高崎と群馬の近代化に捧げた群馬県出身の実業家なの。観光都市高崎を夢見て観音山を県立公園化すべきと考え、自費で白衣観音を建立したのよ。
だそうです。
昭和11年に完成した白衣観音は、高さ41.8メートルで当時世界一の規模を誇ったのだそう。
20体の仏様や高僧の像がある胎内は300円で拝観できますが、ボクはバスの時間の関係で外から見学。9階にあたる像の肩の部分まで登れるらしいので、体力自慢の人はぜひ登ってみてね。
水沢うどんでたびの締めくくり
どんなジャンルでも御三家を作りたがるのが、まさに日本人の特色。国民食うどんにも「日本三大うどん」が存在し、香川県の讃岐うどんと秋田県の稲庭うどん、そして群馬県の水沢うどんが選ばれています。
さすがは国内有数の小麦の産地。古くからうどんが食されてきたんですね。そんな水沢うどんを、JR高崎駅で食べることができます。たびの締めくくりにぴったり!
JR高崎駅直結の商業施設モントレーに入居している水香苑でございます。
水沢うどんは舞茸天と一緒に
水沢うどんは、讃岐うどんに匹敵する強いコシを楽しむ為、ざるで食べるのがセオリー。そして、舞茸天を付けるのも忘れずに。
今回は舞茸天以外の天ぷらも楽しみたいので、天ざるを注文。1,450円でした。かぼちゃが2枚、ブロッコリー、舞茸2枚、茄子、エビの天ぷらが盛られ、ボリューム満点。
天つゆはないので塩でいただきます。抹茶塩、海藻塩、ゆず塩と、3種類の塩が用意されていて、飽きる事もありません。
そしてうどんのつけダレですが、醤油ダレとクルミごまダレを選べます。プラス110円で両方試せるので、ぜひそうしましょう。
醤油ダレはだしが効いたスッキリタイプで、クルミごまダレは香ばしさと甘みが口いっぱいに広がりますよ!
もつ煮
名産であるこんにゃくをふんだんに使ったもつ煮も、群馬県に来たらぜひ食べたい逸品。
ここ水香苑でも330円で注文できます。柔らかく煮込まれたもつと、大根とこんにゃくのみのシンプル設計。トロットロの煮汁も飲み干してしまうほどの旨さについついビールが欲しくなりますなw
美味しいうどんで大満足のボクは、後ろ髪を引かれる思いで東京へと帰って行ったのでした。
この日、巡った場所のデータ
棗
支払い現金のみ
聖松亭
支払い現金のみ
水香苑
支払い現金、クレジットカード、交通系電子マネー、楽天Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPay
まとめ
- 14:15棗玉露セット650円也
- 15:01白衣観音へぐるりんバス往復400円也
- 15:30聖松亭みそおでん200円也
- 17:15水香苑天ざる、2種タレ、もつ煮1,890円也
次は銚子たび!次回は7/2日曜日19時更新!お楽しみに!
交通費…0円(参照)
宿泊費…17,000円(1泊目…9,300円朝込、2泊目…7,700円朝込)
愛郷群馬割引…▲10,000円(1泊につき5,000円引き)
食費…10,603円(計9食)
愛郷群馬商品券…▲4,000円(1泊につき2,000円)
観光費…1,480円(現地交通費、入場料など)
合計…15,083円
+おやつは300円まで
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