うらたびは、「うらたびの見方」をご覧になると、より楽しめます。
愛媛県松山市
四国の北西部に位置する松山市は、愛媛県の県庁所在地として四国最大規模を誇る都市です。
正岡子規や夏目漱石など、誰もが知る文化人ゆかりの地として、「文学のまち」と呼ばれる松山。俳句を詠んで投函できる「俳句ポスト」が市内約100ヶ所に設置されていて、誰もが気軽に文学に触れることができます。
松山城や、最古の温泉として知られる道後温泉などの観光地も魅力がいっぱい。司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台でもある松山は、小説に登場する正岡子規・秋山兄弟・夏目漱石ゆかりの観光スポットも豊富で、1日ではとても回り切れません。
松山ではぜひグルメも!愛媛県は柑橘王国として有名ですが、鯛の漁獲量も日本一。柑橘類や鯛を使った郷土料理も魅力のひとつです。
今回のたびは、2泊3日。6部構成の記事でお送りいたします!
この記事は第4回目、こんなことが分かります!
①初四国!松山で名物料理を堪能
・名物「三津浜焼き」と「じゃこ天」について
・伊丹十三記念館について
・宇和島鯛めしのおすすめ店について
②レフ松山市駅byベッセルホテルズでステイ(スタバ回)
・レフ松山市駅byベッセルホテルズについて
・正岡子規ゆかりの地「子規堂」について
・スタバ併設!坊ちゃん列車ミュージアムについて
③道後温泉で3千円使い切るまで帰れまテン!
・名物ひぎり焼きについて
・夏目漱石ゆかりの地「松山中学校」について
・道後温泉と周辺食べ歩きについて
④正岡子規記念博物館と坂の上の雲ミュージアムの楽しみ方(スタバ回)←今回ここ!
・正岡子規記念博物館について
・道後温泉駅のレトロスタバについて
・坂の上の雲ミュージアムについて
⑤松山名物が全て揃う「五志喜」と松山城
・五志喜で食べられる松山名物について
・カンデオホテルズ松山大街道について
・松山観光の要!松山城について
⑥「桃鉄」と「東京ラブストーリー」ゆかりの地
・桃鉄でおなじみ「とんかつパフェ」について
・東京ラブストーリーのロケ地、梅津寺駅について
・松山観光港について
今回のたびの目的は、松山市内に約100ヶ所設置された「俳句ポスト」を発見する度に、何かしら俳句を詠んで投函すること。
前回、日本最古の湯・道後温泉の地を訪れたジャパトラ。足湯に浸かりながら俳句を詠み、商店街の食べ歩きも楽しみました。
今回も引き続き道後で、印象的な句を詠むことができるのでしょうか・・・?
松山市立子規記念博物館
2023.2.3
道後温泉商店街で食べ歩きを楽しむと同時に、道後のメインとも言える道後温泉も見てきました。
汲み上げる18本の源泉は温度帯がそれぞれ異なる為、複数の源泉を混ぜ合わせて42℃のお湯にしている道後温泉。無加温・無加水の完全源泉かけ流しは、全国的に見ても珍しいらしい。
そして、もうひとつの特徴が市営であること。市営なので、源泉かけ流しの天然温泉でありながら入浴料が410円と安い!
さらには、市営なので、タトゥーのある意識高い系や、背中一面に龍が入ったその業界の人でも、誰でも利用できちゃうんです。
本館は絶賛改修中で、規模を縮小して営業中でした。外観も工事用の足場が張り巡らされていたので、こりゃもう1回松山に来なきゃだめだなぁ。
こちらは別館でございます。別館は飛鳥乃湯と椿の湯が並んでいて、前者は料金が600円と高いことから、地元民の利用が少なく、ゆったり入浴できるらしいよ?知らんけど。
いや、もうね。この日は凄い寒くて。温泉街だからか、周辺を歩く人々のマスクから湯気が出てましたもんw
温泉の湯気を想像すると入浴したい気持ちが高まるんだけど、スケジュールに入浴時間を組み込めなかった関係で、泣く泣く外観だけの見学に。トホホ・・・。
松山市立子規記念博物館で俳句
道後温泉商店街で食べ歩きを楽しんだ後は、道後公園内にある松山市立子規記念博物館へ。松山が生んだ偉大な俳人、正岡子規の全てが詰まったこの施設。市営なので400円で入館できちゃうんです!安い!
外観には、でかでかと子規の句が掲示されていました。毎月変わるんですって。
入口付近には、社会科見学かなにかと思わしき中学生の団体が集まっていて、ちょっと入りにくい雰囲気。でも寒いから早く入りたいねんけどなぁ。
入ろかな どうしようかな 入ろかな
無駄に五七五にしたくなっちゃって困りますw
入口を入るとすぐ、俳句ポストがありました。
ちょっと待って。松山市立子規記念博物館をまだ少しも堪能していないのに、なにを句にすればいいのよ。
仕方ないから道後温泉から松山市立子規記念博物館までの道のりのことを句にしとくか。徒歩3分くらいだったけどw
白い息 湯けむりの如し 温泉街
はいっ、きたこれ!と思ったけど、帰宅してから自己添削してみたら、
息白き 湯けむりの如し 温泉街
のほうが俳句っぽいな
まぁ、今回のたびで人生初めての俳句を詠んでいるド素人なので、俳句に精通している方がいたら、どっちの句がいいかコメントください。
お読者様の中にお俳人様はいらっしゃいませんかー?
見応えたっぷりの展示内容
正岡子規像がありました。台座に写るボクの下半身がちょうど正岡子規の上半身とリンクしていて、1人の人間のようにみえますが、ボクは正岡子規ではありません←あたりまえw
館内の展示はとても濃密。
享年34歳の正岡子規の生涯を、取り巻く人々や、当時の社会情勢・時代背景も交えながら、こと細かく解説されているんですね。
こういった「文化人を知る施設」というのは全国にたくさんあるけど、その多くは、観る側に予めその文化人に対する知識が備わっているのを前提に構成されているでしょ?
でも、松山市立子規記念博物館は構成が素晴らしい。まず松山の歴史から紹介し、正岡子規が育った場所として位置付けることからスタート。
そして正岡子規の生涯を、親交のあった人物を交えて紹介していくわけですが、夏目漱石や森鴎外など、誰もが知るビッグネームがポンポン飛び出してくるので、内容がスーっと頭に入ってくる(気がする)のです。
モニターや模型を駆使して説明しているのも好印象。とにかく、これまで文化人を知る施設系が苦手だった人でも楽しめる構成となってるから、ぜひ行ってみて!そして、俳句ポストに句を投函してみて!
とにかく内容が濃いので、じっくり観て回ると2時間必要かな。要所に絞ってじっくり観ても1時間は必要。
社会科見学の中学生は展示には目もくれず、散歩して5分くらいで出ていきましたけどw
館内の展示は資料保護の観点で動画・静止画問わず撮影が禁止されていて、唯一「愚陀佛庵<ぐだぶつあん>」のみ撮影が可能。
愚陀仏庵は夏目漱石が愛媛県松山市に赴任していた時の下宿先で、一時期正岡子規も居候していた家なんですって。
スターバックスコーヒー道後温泉駅舎店
松山市立子規記念博物館を堪能したボクは、喉がカラカラ。こういった博物館って、乾燥してる気がしません?展示物を湿気から守る為なんですかね?
あー、なにか飲みたい・・・と思っていると、たまたま通りかかった村人Aがこういいました。
駅に超有名コーヒーチェーンがあるらしいよ?
なにっ?朝スタバでコーヒー飲んだけど、追いスタバしちゃう?
はい、やってまいりました。
当時の駅舎を利用したスタバでございます。全国に28店舗しかない、地域の文化を世界に発信する店舗「リージョナルランドマークストア」のひとつ。
明治期の伊予鉄道道後温泉駅の駅舎を復元した店内。線路の枕木で仕上げ、客席にも枕木やレールで作ったテーブルを設置するなど、「出発の地」としての演出が憎くてたまりません。
お客さんがたくさんいたので写真は撮れませんでしたが、店内は明治洋風建築の雰囲気そのままに、コーヒージャーニー気分を高めてくれます。
2階からは、坊ちゃんカラクリ時計や坊ちゃん列車を眺めることもできますよ!
メニューは普通のスタバと一緒w
ボクは朝にコーヒーを飲んでるので、ゆずシトラスティーにしました。
スタバを出ると、時間はそろそろ16時になろうかというところ。
なにやら坊ちゃんカラクリ時計の前に人だかりが・・・。
毎時00分にカラクリ時計がカラクるんだって。動画で撮ればよかったなw
坂の上の雲ミュージアム
わずか4時間足らずの滞在になった道後ですが、後の予定が詰まっているので路面電車に乗り込み大街道駅へ戻ります。
松山では「松山城」と「道後温泉」という2大観光地に圧倒されて埋もれがちですが、今回の松山たびでボクが最も楽しみにしていた「坂の上の雲ミュージアム」へと向かいましょう。
松山が生んだ明治期の偉人、秋山好古・秋山真之・正岡子規、3人の奇跡を追った、司馬遼太郎の壮大な小説「坂の上の雲」を題材としたミュージアムです。
この松山たび第1回目の記事冒頭の<今回のうらたびは>のくだり、坂の上の雲のオマージュだったんです。坂の上の雲ファンの皆様、ごめんなさいw
坂の上の雲ミュージアムの敷地内には、他にも萬翠荘<ばんすいそう>と愛松亭<あいしょうてい>があります。
まずは入り口から坂を上っていった頂上には、フランス・ルネッサンス風の洋館「萬翠荘」が。
ここでうんちく大好き村人Bが現れ、好き勝手に説明してくれました。
松山藩の子孫久松定謨が別荘として1922年に建てたのが萬翠荘なの。松山で最も古い鉄筋コンクリート造建築で、国の重要文化財に指定されてるわ。現在は一般公開もされ、イベント・展示会場として利用されてるの。
だそうです。
萬翠荘の向かいには愛松亭が。「漱石珈琲店」と自称していることからも、カフェであることが伺えます。
夏目漱石が愚陀仏庵に越す前に住んでいた家なので、マドンナコーヒーなど夏目漱石の「坊ちゃん」にちなんだメニューがあります。
ブログ的にも坊っちゃんメニューを数品ほしかったのですが、なにせ坂の上の雲ミュージアムが18時30分で閉館してしまうため、萬翠荘と愛松亭は外観だけw
坂の上の雲ミュージアム
敷地入り口と坂の頂上の萬翠荘の間に、ガラス張りの外観の坂の上の雲ミュージアムが鎮座しています。
つまりですね、坂の上の雲ミュージアムは、坂の中腹にありますw
入館料400円を払って、いざ入館!
明治維新から日露戦争までの三十余年
「坂の上の雲」は、“日本は日露戦争でどのように振舞ったか”を描いている小説なので、坂の上の雲ミュージアムでは日露戦争に関する多くの資料を見学できます。
また、物語は松山出身の秋山兄弟(好古・真之)と正岡子規の三人を中心に展開していく為、坂の上の雲ミュージアムでもこの三人の生い立ちを詳しく知ることができます。
ただ、正岡子規に関しては、道後の松山市立子規記念博物館と内容が重複する部分もあるので、時間の無い人は坂の上の雲ミュージアムを選択するといいかな。
館内は左右に展示を見ながら、2階から4階まで緩やかなスロープで登っていく、まさに「坂の上」を目指す構造に。
シンボルなのかな?この空中階段が圧巻。中間の支柱を省いた構造で、強度を保つためにかなり厚い造りになってます。
個人的激熱ポイントだった、ロシアのバルチック艦隊と相対した軍艦三笠の模型。
資料を読みながら進む系の博物館なので、詳しくは現地で楽しんでね。
ここで、この記事を読んでいる読者がこう言いました。
ただ書くのめんどくさくなっただけやん?
坂の上の雲ミュージアムから出ると、辺りはすっかり暗くなっていて、松山城がライトアップされていましたよん。
明日は松山たびの最終日。ついにシンボル松山城へと向かうのですが、それはまた別のお話し・・・。
この日、巡った場所のデータ
松山市立子規記念博物館
支払い現金
スターバックスコーヒー同温泉駅舎店
支払い現金・クレジットカード・交通系電子マネー・各種PAY
坂の上の雲ミュージアム
支払い現金
まとめ
- 14:40松山市立子規記念博物館入館料400円也
- 15:50スタバ道後温泉駅舎店ゆずシトラストール510円也
- 16:05路面電車大街道へ180円也
- 16:40坂の上の雲ミュージアム入館料400円也
家に帰るまでが旅行!次回も日曜日の19時をお楽しみに!
交通費…45,200円(ホテル代・朝食代込み)
宿泊費…0円(参照)
食費…17,191円(計16食)
観光費…11,920円(現地交通費、入場料など)
合計…74,311円
+おやつは300円まで
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