松山名物が全て揃う「五志喜」と松山城~2023松山たび⑤~

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松山たび

うらたびは、「うらたびの見方」をご覧になると、より楽しめます。

<今回のたび先>
愛媛県松山市
四国の北西部に位置する松山市は、愛媛県の県庁所在地として四国最大規模を誇る都市です。
正岡子規や夏目漱石など、誰もが知る文化人ゆかりの地として、「文学のまち」と呼ばれる松山。俳句を詠んで投函できる「俳句ポスト」が市内約100ヶ所に設置されていて、誰もが気軽に文学に触れることができます。
松山城や、最古の温泉として知られる道後温泉などの観光地も魅力がいっぱい。司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台でもある松山は、小説に登場する正岡子規・秋山兄弟・夏目漱石ゆかりの観光スポットも豊富で、1日ではとても回り切れません。
松山ではぜひグルメも!愛媛県は柑橘王国として有名ですが、鯛の漁獲量も日本一。柑橘類や鯛を使った郷土料理も魅力のひとつです。

今回のたびは、2泊3日。6部構成の記事でお送りいたします!
この記事は第5回目、こんなことが分かります!

①初四国!松山で名物料理を堪能
・名物「三津浜焼き」と「じゃこ天」について
・伊丹十三記念館について
・宇和島鯛めしのおすすめ店について
②レフ松山市駅byベッセルホテルズでステイ(スタバ回)
・レフ松山市駅byベッセルホテルズについて
・正岡子規ゆかりの地「子規堂」について
・スタバ併設!坊ちゃん列車ミュージアムについて
③道後温泉で3千円使い切るまで帰れまテン!
・名物ひぎり焼きについて
・夏目漱石ゆかりの地「松山中学校」について
・道後温泉と周辺食べ歩きについて
④正岡子規記念博物館と坂の上の雲ミュージアムの楽しみ方(スタバ回)
・正岡子規記念博物館について
・道後温泉駅のレトロスタバについて
・坂の上の雲ミュージアムについて
⑤松山名物が全て揃う「五志喜」と松山城←今回ここ!
・五志喜で食べられる松山名物について
・カンデオホテルズ松山大街道について
・松山観光の要!松山城について
⑥「桃鉄」と「東京ラブストーリー」ゆかりの地
・桃鉄でおなじみ「とんかつパフェ」について
・東京ラブストーリーのロケ地、梅津寺駅について
・松山観光港について

<前回までのうらたびは…>
今回のたびの目的は、松山市内に約100ヶ所設置された「俳句ポスト」を発見する度に、何かしら俳句を詠んで投函すること。
正岡子規の生家「子規堂」や、日本最古の「道後温泉」で順調に句を詠んで歩いたジャパトラ。今回はいよいよ松山観光の要「松山城」へ向かいます。
はたして、俳句ポストを見つけて、素敵な句を詠むことはできるのでしょうか・・・?

名物が揃う五志喜

2023.2.3

松山市立子規記念博物館坂の上の雲ミュージアムを楽しんだボクは、松山2日目の晩ご飯を求めて大街道を彷徨います。

鯛の水揚げ量日本一の愛媛県なので、鯛を食べつくしたいなぁ・・・なんて考えていると、たまたま通りかかった村人Aが

村人A
村人A

この先に松山名物が何でも揃う酒場があるらしいんだ

と教えてくれたので、早速行ってみることに。

五志喜外観

五志喜は、なんと江戸時代初期の1635年に創業した老舗。380年余りの長い間、松山の人々に愛されてきたお店なんですねぇ。

松山鯛めし宇和島鯛めし、2種類存在する鯛めしはどちらも揃えていて、鯛そうめんじゃこ天みかん寿司伊予和牛と、名物が数多くラインナップ。

絶品!真鯛の炙り

まずはシンプルに鯛の旨みを堪能できる真鯛の炙りから。

真鯛の炙り

鯛の刺身って、薄切りの所が多いけど、五志喜は分厚い身で、鯛特有のコリコリ食感がダイレクトに楽しめます。

さらには、塩でいただくスタイル。ボク、鯛の刺身を塩で食べるなんて、初体験でございますぞ!

え?なにこれ?塩が鯛の甘みをさらに引き出しとるやん!これは旨いわ。ボクは以後、鯛には塩しかつけません!!

鯛めし

刺身を乗せる「宇和島鯛めし」と炊き込みの「松山鯛めし」、2種類の鯛めしももちろんあります。松山初日に宇和島鯛めしを食べたので、五志喜では松山鯛めしをチョイスしました。

大きな鯛の切り身はふっくらしていて、また刺身とは違う旨みが味わえるのよ、これが。ご飯にも鯛の出汁がしっかり入っていて、夢中で食べましたw

おひつみたいので提供されます。茶碗に軽く盛り付けて3杯ぐらいの量があるので、シェアするのが正解かと。

愛媛名物、鯛そうめん

鯛そうめん

愛媛県では、鯛を使った「鯛そうめん」も名物のひとつです。簡単に言うと、鯛が添えられたそうめんなのですが、鯛の煮汁をそうめんつゆにして食べるのが特徴。

愛媛の郷土料理としては、鯛を1匹まるまる姿煮にし、めでたい席で出すらしいよ。

道後ビール

他にも定番の居酒屋メニューなども頼みつつ、キレとコクがすごい道後ビールで晩酌かましてやりましたわ。

ボクのもうひとつのブログ「わんたび」では、他にもいろいろなメニューを紹介しているよ!チェキラ!

カンデオホテルズ松山大街道

カンデオホテルズ松山大街道外観

さて、お腹もいっぱいになり、本日のお宿へチェックイン!

路面電車で大街道駅の目の前、カンデオホテルズ松山大街道でございま~す。

カンデオホテルズってさ、最近店舗数を増やしてきているチェーンなんだけど、どの店舗も最上階の大浴場「スカイスパ」が魅力なんよね。

フロントが13階なので、エレベーターで上がっていきます。エレベーターを降りると・・・

フロント

うわ!なにこれ!!!

めっちゃお洒落な廊下やん!この廊下を渡った先にフロントがあります。

カンデオホテルズ松山大街道の部屋の様子

部屋

カンデオホテルズは、どの店舗も部屋が広め。シューズオフも採用しています。

ただ、シャワールームの扉が土足エリアにあるので、ちと不便ですね。

メイキングはボクが大嫌いなスプレット(マットと掛け布団の間にシーツを挟む)タイプだったのが残念ポイントかな。

最近のワンランク上のビジネスホテルにしては珍しく、部屋に空気清浄機がありません。加湿器なら、各階のエレベーターホールにあります。

デスク

デスクは広く、余計なものが一切ないのが嬉しいポイント。チェアもキャスター付きなので、パソコン作業もはかどること間違いなし!

・・・と言いたいところですが、カンデオホテルズのデスクはマウスが反応しないのよ。透明だから。マウスパットは持参すべし!

デスクにはコンセントが5口もありましたが、有線LANは見当たらず。

ユニットバス

バスルームは普通というか、まぁ、大浴場ありますからね。こんなもんでしょ。シャンプー類はシントワール製で、良い香り♪

泡ソープが無いことと、鏡に曇り止めが無いことが不満ポイントでした。

カンデオホテルズ松山大街道の朝食

朝食

朝食は定番のビュッフェスタイルで。

郷土料理は松山揚げの味噌汁、松山鯛めし、じゃこ天がラインナップされていましたぞ!

お茶漬けの出汁は鯛出汁だそうで、これも一応、松山らしい一品なのかな?

どちらかと言えば和食のほうが盛りだくさんな印象で、洋食はソーセージやスクランブルエッグなどの定番メニューにとどめてる感じですかね。

ビジネスホテルの朝食にしては、スイーツが本格的。みたらし団子とか好きやっちゅーねん!

朝食は1,800円で、宿泊者以外も食べられます。

松山城

さて、松山もいよいよ最終日。この日はホテルのチェックアウトを済ますと、松山城へ向かいました。

松山城全国に12しかない現存天守のひとつで、日本百名城にも選定されています。

ロープウェイ乗場

松山城は標高132mの勝山にあるので、山の上まではロープウェイかリフトで行くことができます。

どちらを選択しても往復520円なので、往路復路でどちらも乗ってみるのもいいですね。

節約派には登山コースもあり、所要時間は約1時間です。体力に自信のある人は登山してみるのいいのではなかろうもん!

しかしここで、うんちく大好き村人Bが現れ、こう言いました。

村人B
村人B

松山城は現存天守閣なので、内部はほぼ当時のままなの。エレベーターはもちろん無いし、階段もとても急で、まるでハシゴよ。さしずめ「アスレチック」なので、とても体力を使うわ。登山なんかしたら、天守閣で力尽きるわよ?

はいはーい、ボクは教え通りロープウェイで行きますw

ロープウェイ

ロープウェイは毎時0分・10分・20分・30分・40分・50分と、10分間隔で運行されています。片道約3分の空の旅をお楽しみくださ~い。←どこの回し者?w

2台体制なので、往復同時出発、途中ですれ違います。

リフト

リフトは随時運行なので、ロープウェイに乗り遅れた時でも便利です。大きな荷物がある人は、乗り場に行く前にコインロッカーを利用しましょう。

21棟が国の重要文化財に指定

松山城の初代藩主は、豊臣秀吉に仕えていた加藤嘉明。四半世紀もの時をかけて築城された松山城ですが、江戸時代後期に再建され、実は2代目なんですね。

天守閣

姫路城と同じく連立式天守を持つ松山城は、現存12天守の中で最も新しいとのこと。とは言っても江戸時代後期だけどw

そして、天守を含め21の棟が国の重要文化財に指定されています。

城内は敵を欺く仕掛けがいっぱい。普段お城に興味ない人でも楽しめるよ。実際にボクはお城に興味ないけど、めちゃくちゃ楽しかったもん。

その「敵を欺く仕掛け」を含め、松山城の詳しい解説は、ボクのもうひとつのブログ「わんたび」で確認しておくれ!

さて、入場料520円を払って、天守閣へといざ参らん。

あ、お城だから入城料ですかねw

天守閣内

靴を下駄箱に預けると、いきなりこんなに急な階段が現れます。まるでハシゴです。現存天守とは伊達ではなく、当時の木造のままなので、ミシミシ言うんです。

稲川淳二ばりに「怖いよぉ怖いよぉ」言いながら登りました。

かいだん」だけに。

内部はずっとこのハシゴのような階段が続きますから、体力に自信のない人はほんとやめておいたほうがいいです。

そして松山城に関する様々な展示も見ることができますが、その辺りは実際に現地で楽しんでください。

松山城と俳句

松山城

松山城は小高い山の頂に築城されました。

正岡子規夏目漱石も、この景色を眺めていたのかと思うと、なんだか感慨深いものがありますね。

正岡子規の代表句、みなさん学校で習いましたよね?

松山や 秋より 高き天守閣

松山城って、空より高いんじゃね?」って感じたのを詠んだ句なのですが、この感慨はやはり現地で見上げてみなければ分かりません。

ボクが訪れたのは冬でしたけどw

ところでみなさんは、尾崎放哉という人物をご存じでしょうか?夏目漱石に英語を教わり、正岡子規の友人柳原極堂が創刊した「ホトトギス」に俳句を寄稿していた鳥取県出身の俳人です。

咳をしても一人

これ、学校で習ったでしょ?

五・七・五の旋律にこだわらない、自由旋律の俳人として有名なんですね。ちょっといくつか尾崎放哉の句を紹介しておきましょう。

墓のうらに廻る

淋しい寝る本がない

よい処へ乞食が来た

爪切つたゆびが十本ある

学生当時のボクは、「五七五に合わせて、型にはめて俳句を詠むこと自体が日本人らしいな」と思っていたのですが、これらの尾崎放哉の句に出会って考え方が一変。「定型旋律を無視してもちゃんと評価されるんや!」とビックリしたものです。

そんな尾崎放哉は、松山でこんな句を残しています。

鯛味噌に松山時雨きく夜かな

ちゃんと定型も詠めるんやん!w

ここで、カンペの人がこう言いました。

カンペの人
カンペの人

文字数押してるんで、関係のない尾崎放哉のくだりは早く終えてください

松山城からの眺め

松山城は小高い山にあるので、15万石の城下町が見渡せます。

松山藩士の家に生まれた正岡子規が、松山城から街並みを見下ろし、こんな句を残しています。

春や昔 十五万石の 城下かな

15万石の城下町松山の栄光も、今は昔となってしまったことへの懐かしさがにじみ出てくる句ではありませんか!

素晴らしい眺めと秀才が掛け合わさると、こんなにも素敵な句ができあがるのですね?凡人のボクは、いくら素晴らしい眺めだったとしても、こんな句は絶対に詠めません←あたりまえw

俳句ポスト

ちょっと待って!たった今、「詠めません」って言ったばかりだよね?なんで俳句ポスト見つけちゃうかな~?

まぁでも、「俳句ポスト見つけたら必ず俳句を詠む」っていうたびのルールですから、仕方ない。詠むか。

尾崎放哉をリスペクトして、自由旋律でいくぞ!

俳句

圧巻の眺め!

あいかわらず字が汚くてすんまそん。

ここで、この記事を読んでいる読者がこう言いました。

あなた
あなた

なるほど、だから急に尾崎放哉の解説したのねw

松山城を堪能したボクはこの後、松山たびの最終目的地・松山観光港へと向かう途中、有名ドラマのロケ地にお邪魔するのですが、それはまた別のお話し・・・。

この日、巡った場所のデータ

郷土料理 五志喜

住所/愛媛県松山市三番町3丁目5−4
電話/0899333838
営業時間
ランチ/11:00~14:00(LO13:30)
ディナー/17:00~22:00(LO21:20)
アクセス
路面電車「大街道駅」徒歩5分

支払い現金・クレジットカード・交通系電子マネー

カンデオホテルズ松山大街道

住所/愛媛県松山市大街道2丁目5−12
電話/0899138866
アクセス
路面電車「大街道駅」徒歩0分

支払い現金・クレジットカード

松山城(ロープウェイ)

住所/愛媛県松山市大街道3丁目2−46 ロープウェイ・リフトのりば
電話/0899214873
営業時間
8:30~17:00(最終入場:)
アクセス
路面電車「大街道駅」徒歩5分
入場料
520円(往復)

支払い現金・クレジットカード・交通系電子マネー・楽天Edy・nanaco・iD・QUICPay

まとめ

2023.2.3-2.4
  • 19:00
    郷土料理 五志喜
    飲み食い5,040円也
  • 20:30
    カンデオホテルズ松山大街道
    大浴場を堪能
  • 8:15
    朝食
    朝食代込みプラン
  • 10:15
    松山城
    ロープウェイ往復520円、入場料520円也

家に帰るまでが旅行!次回も日曜日の19時をお楽しみに!

たびの費用
交通費…45,200円(ホテル代・朝食代込み)
宿泊費…0円(参照)
食費…17,191円(計16食)
観光費…11,920円(現地交通費、入場料など)
合計…74,311円
+おやつは300円まで
※たびの費用は、この記事1回分で使った額ではなく、今回のたび全体の費用です。

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